新型コロナ感染症対策下での景気が悪化、外出自粛などの影響で、DVや児童虐待の悪化が懸念されています。10万円の特別給付金のことでも、この問題に関心が向けられました。国連も「影のパンデミック」としての警鐘を鳴らし、各国も対策を取っています。しかし、コロナの影響がなくても、もともと日本ではDVは深刻な問題であり、また、国際基準からみて、DVや性暴力など「女性に対する暴力」への日本の対策は不十分なものだと指摘されているのです。しかし最近、DVや性暴力などに関して、政府がとうとう対策の推進・法改正や新法制定などを打ち出し、新しい動きがいくつも始まっています。
そこで、今回は 1.DVや性暴力の対策は、どうあるべきか。日本の現在の対策の何が問題か。 2.現在、検討されている新しい対策の動きとは
DV:(1)DV法の改正にむけた動き (2)現在の婦人相談所・DVセンターや相談員などについての新しい法律を作る動き
性暴力: 刑法 性犯罪規程改正をめぐる動き その他 性暴力対策を進める動き
などについてお話しし、できるだけ良い対策が作られるよう、皆さんに関心をもっていただきたいと思います。
※今回は、「DVとは」というような基礎的な情報についてはお話しません。
- [日時]2020年9月27日(日)14:00~16:00
- [講師]広島大学ハラスメント相談室 准教授 北仲千里さん
NPO法人全国女性シェルターネット共同代表/NPO法人性暴力被害者サポートひろしま代表理事